証券市場証券市場(しょうけんしじょう)とは、金融市場の中で、有価証券(株式、公社債など)の発行が行われる発行市場と、それが流通する流通市場との総称。狭義には、証券取引所ないしは店頭市場をさすこともある。
なお、店頭市場は、ジャスダック が証券取引所になったため、2005年現在、存在しない。
証券取引所証券取引所(しょうけんとりひきじょ、仏Bourse、英Stock exchange)は、主に株式や債券の売買取引を行うための施設であり、資本主義経済における中心的な役割を果たしている。
ニューヨーク証券取引所
東京証券
取引所経済の発展に欠かせない資金調達と資本運用の双方が効率的に行われるようにするため、株式および債券の需給を取引所に集中させ、流動性の向上と安定した価格形成を図ることがその主な役割である。
日本国内では元来は証券取引法で認められた特別法人でったが、株式会社への移行が進んでいる(→後述の#証券取引所の形態参照)。
株式および債券の購入や売却について、一般の投資家(個人投資家、取引所会員証券会社以外の機関投資家)が証券取引所で直接取引を行うことはできず、会員である証券会社を通じて取引を行う(委託売買)か、直接当事者間で取引を行う相対売買で取引することになる。
証券取引所3取引所(3市場)東京証券取引所(東証)
大阪証券取引所(大証)
名古屋証券取引所(名証)
地方取引所福岡証券取引所
札幌証券取引所
新興企業向け証券取引所
ジャスダック証券取引所(JASDAQ)
廃止された証券取引所
京都証券取引所(2001年3月に大阪証券取引所に併合)
神戸証券取引所(1967年10月に廃止)
広島証券取引所(2000年3月に東京証券取引所に吸収合併)
新潟証券取引所(2000年3月に東京証券取引所に吸収合併)
証券取引所の形態
日本の証券取引所は証券会員制法人又は株式会社でなければならないと証券取引法に規定されている。証券会員制法人とは証券会社を会員とする社団である。以前は全ての証券取引所が証券会員制法人であったが、2001年4月に大証、同年11月に東証、2002年4月に名証がそれぞれ株式会社に組織変更している。ジャスダックも株式会社形態である。
売買立会い時間証券取引所では売買立会い時間が定められており、日本の場合、通常は午前9時から午後3時まで行われる。その内午前9時から11時を「午前立会い」(前場)、午後12時30分から3時を「午後立会い」(後場)と称している。なお、毎年通常1月4日に開かれる大発会と、12月30日の大納会の開催日は前場のみで後場の立会いは行われない。しかし、取引の電子化により半日にする意義が薄れたため、現在半日立会いを廃止する方向で議論が進んでいる。
休業日1989年1月までは土曜日(第2土曜日は全面休場)にも前場のみ取り引きが行われたが、金融機関の完全週休二日制への移行に伴い、現在は毎週土曜日・日曜日・祝日・12月31日〜1月3日は全面休場となっている。
天災・戦争・元首の死去等の国家的事態が発生した場合に臨時に休場となる場合もある。我が国では1989年1月7日の昭和天皇逝去や、1995年1月17日には阪神・淡路大震災のため大阪証券取引所のみ全日休場となったことがあった。
2001年のアメリカ同時多発テロ発生の際には、被害を受けたニューヨーク世界貿易センタービル(WTC)近在にあるニューヨーク証券取引所を含め、アメリカのすべての証券(金融)市場が数日間に渡り停止したことがある。
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オンライントレード
オンライントレード(online trade)とは、
インターネット等の電子ネットワークを通じて、株式や投資信託などの金融取引を行うことができるサービスのこと。 類似した仕組みのものとしてインターネットバンキング(モバイルバンキング)があるが、こちらはインターネットを通じて
銀行預金口座の取引(残高確認、振込など)を行うことである。
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ジャスダック店頭市場から証券取引所へ
1998年12月の証券取引法の改正前は、証券取引所市場の補完的市場とされていたが、同法の改正に伴い、「店頭売買有価証券市場」として、日本証券業協会の管理監督のもと、取引所有価証券市場と並列する市場として位置付けられてきた。
2004年12月3日、内閣総理大臣より、証券取引所に関する免許の交付を受け、商号を「株式会社ジャスダック」から「株式会社ジャスダック証券取引所」へと変更し、同年12月13日、同法上の「店頭売買有価証券市場」から「取引所有価証券市場」へと業態転換した。証券取引所の新規参入は、1949年の札幌証券取引所以来、実に55年ぶりのことである。これにより、それまで店頭市場では法律上認められていなかった、成行売買、先物取引、オプション取引、立会外分売などが可能となる。一方、それまで証券会社が関与していた上場審査・市場管理などは、ジャスダックが自ら行うこととなる。
また、かつては、ジャスダックの登録(上場)企業は、証券取引所への上場が認められなかったため、取引所への上場と同時に登録廃止を行っていた。業態転換後は、他の証券取引所との重複上場も可能となったため、証券取引所の勢力図が塗り変わる可能性もある。しかしながら、東証に上場するとその銘柄の売買はほとんど東証で行われるのが実態で、業態転換後も東証上場後にJASDAQ上場廃止の処置を取るケースが少なくない。
売買方式オークション方式と
マーケットメイク(MM)方式という、2つの方式を採用している。
オークション方式は、他の証券市場と同様の売買方式である。
マーケットメイク方式は、複数のマーケットメーカーと呼ばれる証券会社が、常時売り気配と買い気配を提示し、これに基づいて売買が行われる。このため、売り買いのどちらか一方しか注文が集まらず、売買不成立という状況は発生しない。小型のベンチャー企業などの流動性が低い銘柄であっても、流動性が確保できるメカニズムとなっている。ただし、投資家は証券会社との取引となり、常にその価格でしか取引できない。さらに値幅制限がないため、1日で株価が数倍に跳ね上がるなど時に思わぬ価格変動が生じることもある。また、取引量が増加すると、提示価格が変動するため、同一銘柄が同一時刻に売買される場合でも、証券会社によって売買価格が異なる場合が発生する。
日本の証券市場では唯一ジャスダックが採用しているため、これがジャスダックを特徴付けている売買方式でもある。
自主規制機能を強化
2006年7月3日に、金融庁の認可を受け、国内の証券取引所としては初めて委員会設置会社に移行。市場運営部門と自主規制部門との業務執行を分けるとともに、自主規制機能の強化および独立性を高めた。市場運営は代表執行役社長(CEO)が指揮を取り、自主規制は代表執行役会長で自主規制責任者(CRO)が業務執行を取りまとめている。会社法に基づく、指名・報酬・監査の法定3委員会の他、取締役会及び自主規制責任者(CRO)の諮問機関として「自主規制委員会」を擁しているのが特徴。自主規制委員会には、ジャスダック証券取引所の自主規制業務に係る重要事項については、原則としてすべての事項が諮問されている。